Pencake works -paper items and design- オリジナルペーパーアイテムとデザイン

SPIRAL RING NOTEBOOK by TRAVELER'S COMPANY

トラベラーズノート

 

SPIRAL RING NOTEBOOK

 
新しいノートを買いました。
 
トラベラーズカンパニーから出ている「スパイラルリングノート」の、A5スリム版。
このスリム版というのが非常に良く、A5から少し小さくなるだけで持ち運ぶ負担が2割ほどなくなるような感覚です。
表紙にはきれいな厚紙がついていて気持ちが良いです。膝の上、立ちながらなど万全な態勢でなくても書ける頼りになる厚さで、それでいて圧迫感はありません。
トラベラーズカンパニーとしてはそもそも表紙の材質もポイントどころだとは思うのですが、Pencakeらしく大理石でコーティングして使っています。
 
ノート
 
中身はというと、薄いけれど紙質はしっかりしていて、表面コートがなくやわらかな印象です。手になじみ、安心感があります。
リングノートは一長一短ですが、薄いので基本的に右側のページしか使わないため (両面使うと透けてしまうので)、書きにくさの問題ありません。
 
全200ページ。基本的に「薄い紙がたっぷり」のノートは、終わりを気にせず使える安心感から心開けるパートナーになります。
 

万年筆フレンドリー

ところで、中身の紙質に関して、この「表面コートがない」ということが、最近のノート選びの1つの基準になってきました。
それは、ペンとの相性も考えるようになったからです。
 
万年筆で書きやすい紙であること。
探してみるとこれがけっこう難しいことに気づき、ちょっと驚いています。
お店でペンを試し書きするときは気持ちがいいのに、いざ使う段になるとどうも違和感があるのは紙のせいだったのかと。
 
それで、今回のノート。描きやすそうだなと思っていたらそれもそのはずで、あちこちで見かける真っ白の「MDノート」などにも使われているMD用紙でした。
 
MD用紙、知ったように言いますが、実は紙の名前はよく目にしていたものの 詳細は今回調べて初めて知りました。デザインフィル が1960’s に作り上げた日本製の紙で、千葉県内の工場で非常にこだわって作られています。(いかにこだわっているかはこちらから)
紙の素晴らしさがわかったのはいいけれど、こうなると今までのように気軽にページを消費できるかいささか不安になってきました。
 
ノート

 

フリーノート おすすめ用途

私はこのノートはノールールに、主にアイデアスケッチ(絵でも文でも)アウトプットメモなどの用途で使っています。
先ほども触れましたが、台紙がしっかりしているので、態勢如何によらず書きやすいですし、持ち運びストレスも少ない。ペンも鉛筆も軽くなら水彩も(!)受け入れてくれる寛容さ。
 
書きにくい場所では大きな字でざくざく書き留めておいて、あとでエッセンスを手帳に落としこむとか、スケジュール手帳にもうひとつ、という感覚で使うのにピッタリ。きっとストレスレスになります。スケジュールやメモがデジタル派の方の、サイドメモリとしても良いと思います。
 
A4用紙の裏紙をメモがわりに使うような、フリーな感覚に似ています。
 
ノートたち
 
余談ですが、スケッチブック代わりも含めて、私はスケジュール帳やノート類をとにかくよく使います。
そして一年のスケジュール帳以外は、大抵使い切ることがありません。
使っている途中でスタイルが変わってきてしまうからです。
 
もっと自分のスタイルにあった、わかりやすくシンプルな使い分け方法を見つけたくて、かれこれ10年くらい模索中。最近ひとつだけ、「1つのノートにまとめる」は私の場合はうまくいかないということだけは確信を得ました。
 
何れにしても、洋服でもノートでも、頭での比較検討より 最終的には「心地よい」感覚に従って選ぶのが、結果は長い付き合いのパートナーになってくれますね。
 
しばらくは、新しいパートナーと創作の時間を楽しんでみようと思います。